だが、なぜ引用なのか。引用について考えること、それは読むことについて考えはじめることだ。読むとはアルケー、一なる全体、《本》 へと送りとどけられることではない。それは逆に還元不能な複数性、くりかえしと差異について考えることだろう ((宮川 淳『引用の織物』 筑摩書房 1975年)) 。